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大判焼きと授業参観【AngelBeats!直井兄弟でほのぼの】

十周年記念リクに頂いた直井兄弟でのほのぼのです。
文人の授業参観のお話。

今回はちょっとサイトにほそぼそと載せていたいので
pixivでの更新はなしにします。
ゲーム化したら健人はでてくるって信じてるので
自分のサイトにひっそりおいておこうかなと。
健人は自分のイメージで書いてますので
大丈夫でしたら読んで頂けると嬉しいです(^^)。

****** ▼ 追記記事 ▼ ******











「えええーー!!授業参観きてくれないのーーーー!?」
「・・・うん、ごめんね。」

不満げな声を上げる僕に、母さんは困った顔をしながら頭をさげた。
・・・そんな顔なんて、別にみたくなんてないのに。

「お父さんの展覧会があるの。
 お母さんも付き添わないといけないでしょう?」
「…でも、前も授業参観きてくれなかったのに。」

上目づかいでみあげても母さんは困った顔をするだけで
心ははっきりときめてしまっているみたいだった。
こうなると母さんは梃子でも動かないのは良く知ってる。

・・・兄さんの展覧会なら、父さんの用事があってもちゃんといくのに・・・。

本音が喉元まで出かかったけれど、結局辞めた。
そんな我儘いっても、
嬉しい答えは帰ってこない事はわかっているのだ。

「…うん、わかった。」
「うん、文人はいい子ね。」

母さんは嬉しそうに笑うと、そういって頭を撫でてくれた。
・・・悔しいけど、褒めてくれたのはやっぱり嬉しい。
台所にひきあげていく母さんの背中を物欲しげに見守っていたら
くいくいと袖をひかれた。

「?」

振り返るとにこにこと悪戯っぽく笑う兄さん。
こんな時の兄さんは大体僕を喜ばせてくれるから
僕は期待をこめて、兄を見返す。
そうしたら兄さんは
隠していたプレゼントを手渡すような
満面の笑顔で言ってくれたんだ。

「ねー文人。僕が文人の授業参観にいってあげようか。」
「・・・・・・・・・・・え?」

基本的には常識人のはずの兄さんだけど
時折、芸術家の父さんの血を感じる事がある。
今の発言はまさしくそれで、
僕は理解不能でぱちくりと目を瞬かせた。


            ※※※


「大丈夫だよ~。こっそり授業ぬけだしてくるから!!」

にこにこ笑ってる兄さんは凄く自信満々に笑っていた。
・・・いや、駄目だと思うけど・・・。
大体1クラスには30人くらいしかいないし
朝きてた生徒が勝手にいなくなってたら、おかしいと思う。
そういうと兄さんはちょっと困った顔をして首をかしげた。
暫く沈黙した後、上目づかいで僕をみあげる。

「…仮病??とか??」
「…駄目だよ!!ばれたら余計怒られるし・・・!」
「うわ、怒られた!!なんか文人今日はやたらしっかりしてるね!!」

・・・いや、僕がしっかりしてるんじゃなくて、兄さんが珍しく駄目駄目なだけ・・・。
思わず溜息をつくと、兄さんはもう一度困った顔で笑う。
・・・こういうところ、父さんにすごく、似てると思う。
一度決めたら一直線で、周りが見えなくて、まっすぐな所。
父さんの気持ちは僕にむかないけど、
兄さんのそれはちゃんと僕に向いてくれる所が凄く好きで
だからなんとなく、今日も言い負かされちゃうんだろうなってわかってた。

「大丈夫だよ。ちゃんと上手に抜け出してくるから。」

そういって笑ってくれた兄さんは優しくて、
・・・結局僕は無意識に頷いてしまったのだった。



            ※※※         




当日になったら、やっぱりよせばよかったと思った。

授業参観は5時間目。
お昼が近付けば近付くほど、
期待してるのか心配してるのかよくわからなくて
全然おちつかなくてとても困った・・・。
午前中の授業はうわの空で、
朝からなんども先生に注意されてしまったけれど
やっぱりずっと兄さんの事ばかり考えてた。

・・・きてくれるのが嬉しい気持ちと、
・・・きてもらえないのが怖い気持ち。

期待はしてないつもりだったし、
これなくても仕方がないと、ちゃんとわかってた。

だけど、
授業参観がはじまっても、兄さんの姿が教室になかった時、

――――――――ああ、やっぱり楽しみにしていたんだなと。

自分の本音に気付かされて、すごく悲しかった

「・・・兄さんのうそつき。」

ぽつんと零れた言葉は、理不尽だったけど確かに本音で
結局授業が終わるまで
兄さんは学校にはきてはくれなかった。




ホームルーム終了のチャイムがなる。
最後の時間が授業参観だった時はよくあることだけれど、
クラスメートの何人かは両親と連れだって仲良く帰っていった。
・・・なんかやっぱり面白くなかった。
兄さんが来てくれなかった不満とか。
母さんが来てくれなかった不満とか。
普段自分をみてくれない父さんへの寂しさとか
・・・そういうやりきれなさに包まれながら校門を出る。

だから
曲がった先の道路で、
膝に手をついて荒い息を整えている兄さんの姿に
僕は目を丸くした。


「兄さん!!」
「え?あ、文人!?ホントごめんっ!!」

僕の声にびっくりしたあと、兄さんは慌てて頭を下げてきた。
抱えていた不満は一瞬だけ喉元から出かかったけれど、
顔をあげた兄さんの汗だくの顔や息切れしてる呼吸を聞いていたら、
なにも言えなくなってしまった。

・・・昔からこうだ。

兄さんは僕の憧れで、僕がもってないものを沢山持ってて、
だから時々、どうしようもなく妬ましくなるけれど、
だけどそんな気持ちを、
それ以上の優しさで、全部洗い流してしまう。

ほんの少しだけずるいな・・・と思った。
だからいつだって、僕は兄さんに叶わないんだ。

「いいよ。兄さんが来れる訳ないって、やっぱり思ってたし。」
「・・・う。で、でも予定ではうまくやれるつもりだったんだよ・・・。
 電車の時間もあるから余裕を持って3時間目終わった後の10分休憩で
 抜け出したそうとしたんだけど、運悪く先生にみつかっちゃって・・・。
 結局給食おわるまで学校でれなかったからこんな時間になっちゃった・・・。」
「兄さんの私立、遠いもんね。」
「・・・うん。同じ学校通えてれば絶対間に合ったんだけどな・・・。」
「でも、同じ学校だった絶対教室にかえされるから。」
「そっかー。やっぱり色々難しいなあ・・・。」

そう言ってがっくりと肩を落とす兄さんが、
みてて悪いことかもしれなけど、嬉しかった。

ふと顔をあげると、かわるがわる遠ざかっていくクラスメイトの後ろ姿が見えた。
それをみて一つだけ、ずっと願っていた事を思い出した。

「・・・ねえ、兄さん。授業参観には間に合わなかったけどさ。」
「うん??」

目の前で、友達が兄さんと一緒に通学路を歩いていく。
その景色が、ずっとずっととても幸せなものに見えて羨ましかった。

「そのかわりにさ」
「うん」
「寄り道しながら一緒に家に帰ろう。
 ずっと兄さんと一緒に下校してみたかったんだ」

僕の言葉に、兄さんは一度目を瞬かせて、
そいして次の瞬間には、本当に嬉しそうに笑ってくれた。

「うん!!
 あ、じゃあ大判焼きとかタイヤキくらいなら僕が文人におごったげるよ。
 今月まだお小遣い残ってるから」
「わ、本当??兄さんありがとう」
「本当、本当。じゃあ文人、お店教えてよ。
 僕こっちは全然わかんないから、お店とかどっちいけばいいの?」

兄さんに促されるまま
普段は自分の手を引いてくれる手を取って商店街に向かって駆けだす。

・・・本当は普段はまっすぐ帰るからあんまり良くしらないけれど
商店街の真ん中位に美味しい大判焼屋さんがあるって
聞いたことがあったから、僕の歩みは自信ありげに見えたと思う。

振り返ると兄さんの顔も笑顔で、
たまにはこんなふうに放課後に兄さんと待ち合わせても楽しそうだな。
そんなことを思いながら、
その日の放課後は商店街で楽しく過ごした。

帰ったら兄さんが怒られちゃったけど、
あわてて僕も割って入って二人で一緒に怒られた。

だけど、その後は
一日中商店街の事をしゃべって楽しかった。

――――――だから

「??文人??どうしたの??」
「ううん、ただ今日はいい日だったなあって。」

笑顔でそういう僕の言葉に、
兄さんも笑顔で返してくれた。

「うん、今日はいい日だったね。
 一日中、すごく楽しかった。」

――――――兄さんがそういって笑ってくれたから。

だから今日は、
僕だけがいい日じゃなかったんだとわかって
本当に嬉しかったんだ。

――――――ありがとう。兄さん。
――――――いつだって我儘を聞いてくれる兄さんが
――――――世界で一番、大好きだよ。




(FIN)








多分リクして下った方はもうサイトにきていない気がしてるのですが(滝汗)。
も、もし来て下さってたら本当にありがとうございます(土下座)!!
遅くなってすみませんでした。

という訳で
サイト10周年企画の時に努力目標にしてた直井兄弟でほのぼのでした。
元々「Return to forest」はこれの為に書いたお話だったのですが、
健人を健人として書く・・・というのはチキンな私には予想以上に難しくて
イメージ外れてないかなあとドキドキしながら書いてました。

ぶっちゃけ対音無さんより、対奏ちゃんの直井に似てて
大丈夫なんだろうか・・・と思いつつ、
なんとなく、おにーちゃんはどこか抜けてる方が完璧なイメージがあります。
なんていうか、そういう親しみやすさっていうか、
そういうおにーちゃんって可愛いなあって思います。
・・・恭介さん愛してる・・・(リトバス大好きです^^)。

次回はちょっとぷち休止にはいってしまったので
はっきり言えないのですが、
気持ちに余裕が出来たら卒業式前の直井と日向のお話とかかけたらいいなあって思います。
…できたらこれは今のうちに書いておきたいんだけどなあ…。

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