BLOGTOP » スポンサー広告 » TITLE … DNAバカップル【うみねこのなく頃に/嘉音×朱志香+長男夫婦】BLOGTOP » SS » TITLE … DNAバカップル【うみねこのなく頃に/嘉音×朱志香+長男夫婦】

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

DNAバカップル【うみねこのなく頃に/嘉音×朱志香+長男夫婦】

ご無沙汰しております。紅柳美咲です。

5月から寝ても覚めてもAB!状態でマジご無沙汰で申し訳ありません・・・。
・・・本日一本カノジェシの小話を思い付いたのでぽちぽち書いてみます。

短いお話なので暑中見舞いを見てる感覚で読んで頂ければと思います。

****** ▼ 追記記事 ▼ ******








「じゃ、父さん、いってくるぜ~♪」

白いノースリーブのワンピースをひらひらさせて
目の前を通り抜けていく朱志香を見て蔵臼は嫌そうに眉をひそめた。

・・・最近朱志香はしらない服を着て出る事が増えた。
与えた金をどうやりくりするかは個人の裁量だし、
資金繰りの勉強は今後の為にもなるものだ。
だから基本的に娘の使用意図は気にしないのだが
正直目の前の娘の姿は見ていて面白いものではなかった。

「朱志香。」
「へ?なに??」

急いでるんだけど?・・・といいたげにサンダルをはきつつ振り向く愛娘。
きつく縛って高く上がったポニーテールの裾からは白い項と肌が眩しい。
・・・蔵臼は、妻の夏妃のような清楚な装いが好きだ。
娘の白いノースリーブのワンピースは決して下品なデザインではないし
露出が過ぎるものでもないのだけれど、
やはり、母の完璧な奥ゆかしさを見習ってほしいとしみじみ思う。

「それは確かに可愛らしいが、カーデーガンを着て行きなさい。」

そういう父に娘はあからさまに眉をひそめる。

「えーーー、いいよ。暑いし。
 それにこれはこのままが可愛いんだって。」

そう言って家を飛び出す娘の背中に蔵臼は溜息をついた。










屋敷を出て、薔薇庭園にさしかかる。
庭園の中央にはいつもの制服姿の嘉音が薔薇に水をあげていた。
一日ぶりの恋人の姿に気付いて、朱志香の頬が喜色に赤く染まる。
しらず駆け足になる朱志香の足音に気付いて、
庭園の嘉音が彼女の方に振り向いた。
・・・この夏空の下、長袖の嘉音は不思議と汗もなく涼しげだ。
そういえば、夏は強いんですと、言われた事があったっけと思いながら
朱志香は嬉しそうに彼に声をかける。

「おはよう、嘉音君。暑くない???」
「・・・おはようございます、お嬢様。今日はお出かけですか?」
「あ、うん。クラスメートと映画いくんだ。
 あーえーーーと、嘉音君とも、良かったらこの夏にどこか行きたいな。」
「ありがとうございます。それでは、後日予定を確認しておきますね。」
「うん、ありがとう。」

朱志香がそう言って笑うと、嘉音もはにかんだように微笑み返す。

生真面目な嘉音は職務中は相変わらずお嬢様と呼ぶし、
基本的に長話には応じてくれない。
だからこれだけのやりとりでも、朱志香には十分だった。
・・・恋人らしい会話をしたければ、休み時間に声をかければ済む事なのだから。

「じゃ、いってくるぜ!嘉音君も、お仕事、頑張ってね!」

そういって走り去ろうとした朱志香の腕。
―――――――その手を突然とられて、朱志香が不思議そうに振り向く。

「どうしたの?嘉音君?」
「お嬢様、申し訳ありませんが少々お待ちいただけますか?」

・・・それだけいうと嘉音は朱志香の確認をとらずにさっさと屋敷へ向かってしまった。
・・・基本真面目で控えめな恋人にしては珍しい反応に朱志香は目をぱちくりする。

少し息を切らせた嘉音が戻ってきたのは数分後の事だった。

「どうしたの?嘉音君?」
「姉さんに、借りてきたので・・・。」

・・・そして差し出されたのは白のボレロ。
朱志香はそういえばさっきも父にいわれたっけと内心で溜息をついた。

レースで出来たそれは、確かに品も良くて、
今の装いに似合うものだったけれども、
空は相変わらずのカンカン照りで
すぐに新しい汗が生まれてくる酷暑だった。
出来れば遠慮したいなあと・・・しみじみ思った。

「うー。可愛いけど・・・夏だから、暑いし。」
「夏場は紫外線が強いので、そのままはお嬢様の体の為に良くないと思います。」
「あー、大丈夫大丈夫。ちゃんと日焼け止め塗ってるから。」
「・・・・・・・・・そうですか・・・。」

・・・朱志香がそういうと、嘉音が俯いた。
嘉音君、わかってくれたかなーと内心朱志香がホッとすると
ぽつりと耳に、嘉音の声が飛び込んできた。

「・・・でも僕は・・・出来ればお嬢様には、
 あまりそう言った装いで出歩いて欲しくはないです・・・。」
「え?なんで??ひょっとして、にあってない??」

・・・その言葉に朱志香は慌てる。
別にこの服はデート用に買ったものではないのだけれど、
デートの為に買ったものの中に、これとよく似た服もあったりするので
もしこれが嘉音にとって自分に合わないものなら彼女的にも死活問題だったりする。

「あ、いえ、とてもお似合いだと思います。」

・・・だから、予想外に帰ってきた言葉に、朱志香は真っ赤になる。
これは酷い。不意打ちだ。
どんな顔をしていいのかわからず慌てて朱志香が俯く。
そんな朱志香を見て、嘉音が少し、寂しそうに微笑んだ。

「・・・寧ろとても可愛らしいので
 ・・・そのままお出かけになると気になってしまって…僕が、困ります・・・。」
「!!」

・・・意味に気付いて、彼女が顔をあげると、気まり悪そうに嘉音がそっぽを向いた。
・・・基本、顔色があまり変わらない嘉音が、ほんの少し、赤くなっているような気がした。

「!! あ、じゃ、じゃあ、着ていく・・・。」
「ありがとうございます。」

真っ赤になりながら朱志香はボレロに袖を通す。
・・・それをみて、嘉音は嬉しそうに微笑んだ。

・・・朝っぱらから、非常に暑苦しいカップルであった。
むしろ嘉音、仕事しろ…。








「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なあ、夏妃。」
「はい?」
「・・・・・・・・・又、負けたんだが・・・。」

・・・薔薇庭園を見ながら哀愁の背中で泣き続ける蔵臼に
夏妃はしみじみ溜息をつく。

・・・やはり腹を据えてしまえば母親の方が強いものなのだろうか。

朱志香の熱のあげように
もう手がつけられないと諦めてしまった母に比べて
父は変わらず勝手に嘉音と張り合ってるようだった。

・・・ちなみに勝手に勝負と思って、勝手に負けてる回数は全戦全敗。
いい加減、諦めた方が賢い気がしてならない。

「・・・女の子というのはこういうものですわ。」
「そういうものかね・・・君は随分、従順に見えたものだけどね・・・。」
「・・・別にそうでもありませんのよ・・・。」
「?」

不思議そうに見下ろしてくる夫を見て夏妃は笑う。
・・・誰にだって、少女の頃はあるものなのだから。

「私だって、両親に決して貴方に気を許すなと、
 そう言いきかされて、ここに来たのですから。」

・・・夏妃の笑顔は、はにかんだようでとても美しかった。

館内にはぎゅっと抱き合う中年のバカップル。
相変わらず長男夫婦は夫婦円満この上ないご様子だった。


・・・・・・この親あってこの子ありとはよくいったものである。




(FIN)





ここ最近は直井みたいな小学生の延長のような子ばっかり書いてたせいか
久々に書いた嘉音君は少年って感じがして凄く新鮮でした(^^)。
なんか嘉音君キザすぎてちょっと笑える(笑)。

夏のカノジェシ。
なんとなく嘉音君と朱志香の服の趣味はあってなさそうに思います。
朱志香は華やかでちょっと派手で大人っぽい服が好きそうで
嘉音君は清楚で慎ましやかな紗音ちゃんっぽい服装を好みそう。
・・・カノジェシは、人生論的には朱志香がリードしてほしいんだけど、
恋愛っぽい所では天然的に嘉音君がリードしてる方がいいなって思います。
朱志香は推すけど、嘉音君には最終的には勝てないと可愛いと思う。
恋する乙女の朱志香ラブv

地味に長男夫婦書くの大好きです。
なっぴーは蔵臼大好きだと思うよ。
蔵臼もなっぴー大好きだと思うよ。
そんなラブラブっぷりがマジ愛おしいです。
絵羽さんと秀吉さんもラブラブだけど、
長男夫婦のがなんか初々しい気がするんだよね(笑)。

最近は寝ても覚めてもAB!の直井病状態なもので
更新がAB!に偏ってしまっていて申し訳ありません・・・。
AB!が正直、消化不良で終わってしまったのもあって
暫くは直井君を中心に色々書いてそうな気もするのですが
カノジェシも相変わらず大好きなので
ネタが浮かんだらポツポツ小ネタとか隙を見て書きたいなとは思ってます。

・・・年末位にはAB!とうみねこで
2ジャンル並立できたらいいなあと思ってるのですがどうなるかなあ・・・。
なにはともあれ、もしよろしければ、今後も気が向いた時に
何か書いたかなと様子を見に来て頂けたらとても嬉しいです。ぺこり。

ではでは!
暑い日が続いておりますのでお体ご自愛くださいね★



*** COMMENT ***

COMMENT投稿

管理人にだけ読んでもらう

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。