BLOGTOP » スポンサー広告 » TITLE … 約束【AngelBeats! ひなユイ】BLOGTOP » SS » TITLE … 約束【AngelBeats! ひなユイ】

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

約束【AngelBeats! ひなユイ】

ユイ×日向のが正しいんじゃないかと思うのですが
無自覚に日向からの好意はあるのでやっぱりひなユイ。
10話の2週間前のお話です。


****** ▼ 追記記事 ▼ ******













「はううう~~、いいですねえ、いいですねえvv
 駆け落ち、失踪、命がけの恋!!
 やっぱ恋はアンモラルであってこそ燃えるってもんですよね~♪
 あ~~~ん、私も駆け落ちしたいですぅvvv」

時間は午後2時。
相変わらず5時限目の授業をさぼってるユイは
食堂のTVでやたら古臭いノリの恋愛ドラマを
目をうるうるさせて見つめている。
・・・その前でポテチを食ってる日向は
呆れた声で目の前の少女に毒づいた。

「・・・アホかお前、駆け落ち云々言ってる前に彼氏いねえだろ。」
「あんだと、死ねや、こらあ!!」

椅子から立って飛び蹴りを浴びせるユイの蹴りを
日向は椅子を軽く後ろに倒して回避する。
ユイのこの反応はもう日常茶飯事だから最近は慣れたものだった。
ぽかぽか殴ろうするユイの額を押さえて攻撃を妨ぎつつ、
日向は得意げににんまりと笑う。

「へへ~ん、てめーの攻撃パターンはもう読んでんだよ。
 このちまいミジンコ娘め。」
「テメ、コラ、ざけんなよ!!
 私がミジンコならてめーはアメーバだろ、ボケぇ!!」
「んだとっ!!おれは先輩だぞ!!コラ!!」

・・・そしていつもの口げんか。
最早恒例になっている風景を生温かく見守る視線は今はない。

SSSの面々は偶々時間潰しに他の場所を選んでいるらしく
この食堂にはいなかった。きっと殆どは校長室にいるのだろう。
模範生であるNPCは当然授業中なのでここにはいない。
その為、食堂のテレビも結果的に2人の占有状態だった。

・・・日向は基本的に恋愛ドラマを好まない。

生前から友達同士でわいわいやってるのが楽しい彼は
正直、恋愛というドラマにはあんまり興味がなかったりして、
さっきから目の前で繰り広げられる若干退廃的で甘ったるいドラマに辟易気味だった。

「ユイ、もういいからチャンネルかえよーぜ。
 大体お前みたいな胸がねえお子ちゃまが恋愛ドラマなんてはえ―だろ。
 そーゆーのはキスしてから見ろよ。めんどくせえ。」

明らかに順序を間違えてる日向の暴論にユイはプクーっと膨れた。

「ひなっち先輩って、明らかに私の事子供扱いしてますよね・・・。」
「だってお前ガキじゃん。すぐ怒るし、騒ぐし。」
「むーーーー、そんな事ないですよ、ユイにゃんだってもう年頃の女の子なんですよ??」

ずい・・・と席を立った少女は少年の胸元に入り込む。
・・・真下から見上げてくる、大きな瞳。
ふわふわと揺れる長い髪に飾られたかんばせが
少年をじっと見上げていた。

「だから、先輩。」

大きな瞳、長い髪。
そして、薄くリップを塗った唇。

「―――――――――――――― キス、しましょうか?」
「え?!」

瞳孔がおおきくなるのを感じながら、日向は真下のユイを見ると、
てっきりふざけて笑いだすと思っていた少女はずっと真顔で、少年は思わず息をのむ。
瞬間的に真っ赤になってる自分を意識した日向は
気恥ずかしさにユイの肩を推して自分から引き剥がして天を仰いだ。

「だ――――!!お、お前一体何言ってんだよ!!
 オレ、お前の事まだそんなしらないのに、どーしてっ!」

「じゃあ、先輩。私の事、知ってくれますか??」
「へ??」

・・・普段とは違う声、
――――――――それは酷く、大人びて、寂しげに見えて
――――――――その声の暗さと重さに、少年は絶句する。

大きな薄紅色の瞳。
桜色の髪に包まれた少女は、
ただただ可愛いだけのいつもの彼女じゃなくて、
その姿は確かに、
―――――――――この物憂い世界にふさわしい色を帯びていた。

ふと、日向は大事な長年の相棒の少女の目を思い出す。
――――――――――理不尽な生に憤り、苦しみ続ける少女の目。

自分を見上げるユイを見下ろした。
まだ少女は、あの目をしていない。
それでも何故か、瞳の奥に全く同じ色が見えた気がした。

―――――――自分にとってはいつも笑っている少女、
―――――――いつだって馬鹿ばっかりやりあってる少女。

何故か目の前の少女にだけは、
あの色を瞳に浮かべてもらいたくなかった。

いつだって、バカばっかり言って
幸せそうに笑っていて欲しくて・・・

「・・・・・・オレは・・・・・・・・・。」

・・・少年は俯く。
何が言いたいのか、自分でも良く、わからなかった。
その姿を少女は、ほんの少し、寂しげに見上げていた。

隣ではテレビの雑音。
・・・恋愛ドラマはそろそろ終わりを迎えようとしていた。
・・・だから少女は笑う。
何時もの顔で、笑った。

「なーんて♪ポテチもーらいーです♪」

・・・突然の奇声に、日向が目を丸くすると
ユイは日向のポテトチップスの袋に手を入れて瞬く間にポテチの袋を空にする。
・・・ぼーぜんとする日向の目の前で
ユイはポテチの袋を逆さにしてにやりと笑って見せた。

「えへへーーー。ひなっち先輩、油断大敵ですね~~。
 ポテチ全部ゲットですよ~!ユイにゃんの色仕掛けも半端ないっすね~♪」
「え・・・・・・・・・。
 て、てめー!お、オレのポテチ!!
 ああーーーー、支給日前に思いきって買ったのにーーーっ!!」

思わず涙目になりながらポテチ袋を取りかえす日向に
ユイはにんまり笑って背中を向けた。
そのまま何も言わず食堂を出ようとする。

――――――――――その背中を、引きとめられた。

「待てよ!ユイ」

・・・後ろからかけられる声。
少女は振り向く。
ピンクの髪が、少女の動きに合わせて静かに揺れた。
仄かに見えた項を長い髪がゆっくりと隠していく。

「なんですか?先輩?」

ポテチ代は返しませんよ~と茶化す声とともに
にっこり笑った少女が振り返る。

「あー、ひょっとしてひなっち先輩は
 私と一緒に校長室にいきたいんですかあ。
 結構甘ったれさんなんですね~♪」
「そうじゃねえよ。」

出来てきた言葉は否定。
ユイはそれに、不思議そうに首を傾げた。

「・・・じゃあ私、何を待つんですか?」

少女は問う。

「ちゃんと・・・自信がつくまでさ」
「・・・自信、って・・・?」
「お前が何言っても、ちゃんとお前を笑わせられる自信がつくまで。」

いつもふざけてばかりの少年は
その日確かに、珍しくふざけなかった少女にそう言った。

ユイの丸い目が見開かれる。
それは確かに、―――――期待の色だった。

「・・・私の話、暗いし、ねちねちしてるし・・・つまらないんですよ?」
「わかってる。でも言いたいんだろ?
 だから、自分から言い出したんだろう?
 なら聞くよ。聞くからさ、ほんの少し、待ってくれよ。」

・・・別に、聞いてほしかった訳じゃない。
でも、逃げないでほしかった。
・・・悲しかったのはホント。
・・・出来たら誰かに、受け止めてほしかったから。

だから少女は笑う。
いつかくるその日にもらえる少年の
優しい言葉を想像できる事が、なによりも嬉しかった。

「じゃあ先輩、その時はどんだけ頑張れるか、楽しみにしてますね♪
 失敗したら、後ろから回し蹴りですからね~♪」
「うるせえ!そしたらしっかり返り討ちにしてやるよ。」


顔を見合わせて2人で笑った。
いつの間にか肩を並べて、2人で笑って歩き出す。
すすむ先は校長室。
――――――――――いつだってそこには、掛け替えのない仲間がいるのだ。










――――――――――それは第二期ガルデモのボーカルが消える二週間前のお話。
――――――――――もう戻らない。幸せな時間。

          だけど悲しくなんてない、優しい思い出だった。












(FIN)











・・・女の子攻め、書いてて楽しかった(笑)。

どーも日向が音無とばっかりフラグ立ててたのもあって
10話以前のひなユイは、
ユイにゃんの押せ押せなイメージがあったり(苦笑)。
日向はそれまで自分の気持がわからなくてのらりくらりと逃げてて、
10話で、自分の気持に気付くのがツボかもしれないなあって思ってます。
ユイにゃんは実は6話あたりから日向が好き・・・みたいな感じだと嬉しいなあ。
ちなみにユイはぱっとみ馬鹿っぽいけど精神年齢は実は結構高いと思ってます。
10話みてそう思った・・・。やっぱり色々悩んで苦しんでたんだろうね・・・。

日向は大山君の影響でポテチ好きになってると嬉しいと思います。
大山君と仲良くなると皆ポテチ好きなると楽しい。
だから藤巻君もきっとポテチすきなんだよ。

因みに何故か日向は毎月貰ってる支給金額を
ぱっぱと使っていっつも月末貧乏なイメージがあります・・・。
で、毎回音無さんに貸してくれとかお願いしてて、
それを横で見てる直井に無計画だとかアホとか文句言われて
いつもの喧嘩してるといいと思う(笑)。

次は直井でなんか書きたいです。
一本抱えてる暗いネタはあるんですが(6話とか6話以前とか幼少混ぜた奴)
今は書きたくないのでなんか明るい話思いついたらそっち書きたいです。



テーマ:Angel Beats! - ジャンル:アニメ・コミック

*** COMMENT ***

COMMENT投稿

管理人にだけ読んでもらう

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。