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Hello world【うみねこのなく頃に EP6 嘉音×朱志香】

・・・個人的に書くのが好きなモノローグです(苦笑)。
・・・またかと自分でも時折思います(爆)
EP6のネタバレを含みます。

EP6の嘉音君と朱志香は切なすぎて
銃のシーンとか凄く悲しかったです。
紗音と嘉音のペアも大好きなのでホントに
なんとか皆幸せになってほしいなあと思うのですが
・・・最後…どうなるのかなあ…
なんかホントに真実を知るのが怖くなってきたよ…。





****** ▼ 追記記事 ▼ ******













・・・ひまわりの香りがふわりとした。
それは大好きなひだまりの香り。
―――――大切な人の、香り。



嘉哉くんっ!!嘉哉くん!!




胸を引き裂かれそうな悲しげな声が必死に僕を呼ぶ。
声の力強さで魂を現世につなぎとめるようとするかのように、
懸命に、強く、必死に…。

僕は横たわる自分の隣で
僕の亡骸を抱いて必死に名前を叫んでくれる人の姿をじっと見つめていた。
ふわふわとこぼれる、日の光を集めた柔らかい髪。
ずっと恋焦がれてきた、大好きな大好きな女の子。

いつだって明るく笑ってくるくる輝いてた瞳は
今は悲しみに真っ赤に染まっていて
涙はとまらなくて、僕の上に降りかかるそれは雨みたいだった…
・・・・・・・・・・・・その瞳の痛々しさに、抉られるように胸が痛んだ。


・・・ごめん、朱志香。
・・・また、泣かせた。


君には、笑顔が似合うから
いつだって笑っていてほしかった。
君の太陽のような笑顔が、大好きだった。
なのに、僕がした事は
いつも朱志香を、泣かせてしまったね…。
・・・今度こそ勝って
笑顔の君とどこまでもどこまでも一緒にいきたかった…。
・・・誰でもない僕の努力で君を笑わせ続けたかった…。
・・・でも僕は、こうして今地に伏していて…。

近づいたら傷つけそうで、怖かった。
だけど失う時がきたら、傷付けても離したくなかった。
振り返れば僕は、なんて我儘だったんだろう…。
・・・ねえ、朱志香。
・・・君の泣き顔ばかり作ってきた僕を、どうか許さないで。

・・・僕は馬鹿だね。姉さん。
諦められないなら、
ちゃんと姉さんみたいに、もっと前から頑張ればよかったんだ。
もしこの終わりが避けられない事だったとしても
そうしておけば楽しい思い出を沢山朱志香に残せた筈だったのに…。

僕の育てた花を摘んで、腕一杯の花束にして君に贈りたかった。
君を傷つけたあのガゼボで、今度は好きだって何度も何度も伝えたかった。
来年の文化祭は、君の横顔をみつめながら一緒に校舎を歩きたかった。
ギターだって、僕が頑張ってうまくなっていくのを、一緒にみて欲しかった。

柔らかな髪を撫でたかった。
はにかみ合いながら、手をつないで歩きたかった。
そしていつか、いつも陽だまりに包まれていたあの部屋で
この腕の中に朱志香を、抱き締めたかった…。

・・・皆皆、これからだった。
・・・だけど臆病な僕がぐずぐずしていたから結局その日は来てくれなかった。
・・・だからこれは、報い。
・・・いつか審判の時が来るとわかっていたのに逃げ続けた僕への…報い。

・・・でも僕は逃げ続けたけど、
朱志香はいつだって僕に向き合ってくれていたのに…。

・・・・・・泣き声が聞こえる。
ああ。こんなに泣いちゃ、いけない。
喘息、大丈夫かな・・・。
せめて、背中をなでて励ましたかったのに
傍らによっていつものように背中にかけた指は、
決して朱志香に届かなくて・・・
亡骸の役立たずな僕は微笑みかける事もできなくて…

・・・神様。
もしも、やり直す事が出来るなら
どうか僕に、彼女と笑いあえる時間を。
次は、逃げないなら。
未来を切り開くためにも、朱志香を泣かさないためにも。


・・・・・・・・・・・・こんなに悲しいだけの涙を、大好きな人に流させない為にも。







「・・・嘉音。前へ。」

「か、嘉音くん…?」

黄金の魔女の声で、意識が覚醒する。

最初に耳に届いたのは・・・・・・あの魔女の声。
でも、最初に瞳に映ったのは、山羊の顔のマスクを外して
必死に周りを見回す大切な人の驚いた顔だった。
・・・・・・・・・それこそが、黄金郷の 慈悲。

「嘉音くんッ…、よ、嘉哉くんッ!!嘉哉くん!!うわあああああ!!」

腕の中に飛び込んできた朱志香の重さは幸せと罪の重さがして
胸にしみてくる大粒の涙が、
生きている喜びと彼女に強いた悲しみの重さを教えてくれた。

目の間には戦人さまと、黄金の魔女。
――――――――――ベアトリーチェ。

彼女は相変わらずの人を食った笑顔を浮かべながら
にやにやと僕達を見つめていた。
けれどその目の奥は真剣な輝きを宿していて…
・・・なんとなくその目に、誓わされた気がした。

・・・お主の最後の誓い、違えるでないぞ・・・と。

さっきは彼女の背に届かなかった腕は、今度はちゃんと届いた。
力仕事には向かない細い腕だけど
それでも、朱志香を抱きしめる事は出来る。
それだけのことが、とても嬉しかった。
それだけ出来れば、もう何もいらなかった。

ひまわりの香りがした。
始めて正面から抱きしめた朱志香の体は
思ったよりも細くて小さくて
ふんわりと柔らかくて温かくて
・・・だけど泣きすぎて、小刻みに少しだけ震えていた。
だから強く抱きしめた。
僕はもうずっと傍にいるから、
もう泣かなくていいんだって伝えられる事が、泣きたい位嬉しかった。

「…今、帰りました。心配掛けてすみません。…朱志香。」
「心配したっ!!すっごいした!!心配し過ぎて死ぬかと思った!!
もうぜってー許さないからな。もう、絶対絶対、こんなの許さないからっ」

黄金の蝶が舞う。
奇跡が、希望がワルツを踊る。
大ホールには無限の魔女と無限の魔術師。
ちょっと困った顔の夏妃さまと、複雑そうに苦笑してる蔵臼様と
・・・大好きな姉さんと譲治様と、右代宮家の賑やかな皆様。
皆皆泣いたりびっくりしたり戸惑ったりしながら
それでもどこか安心した顔で笑っていた。

魔法は、愛がなければ見えない。
だからこの世界こそが、きっと「愛」なのだ。
だから……

「はい、僕ももう、許しません。
朱志香に、悲しみだけを強いる僕を。怠惰に逃げ続ける、僕を。
だから今度こそ、いつまでも一緒に。」
「うんっ、一緒にいるっ。
うざくてもう嫌だってって言われたって、
ずっとずっと、嘉哉君と一緒にいるよっ!!」

・・・この愛にあふれた世界でずっとずっと、愛を紡いでいこう。
僕達は幸せになる為に、立ち向かう事を選んだのだから。



(FIN)



・・・黄金郷は結局死後の世界とわかっていながら
EP3やEP6をみてるとどうしてもここの幸せに逃げたくなります。
嘉音も紗音もベアトもそろって幸せになれる場所は
・・・縁寿の犠牲がないとたどり着けないここ以外、もう存在しないのかな・・・。
なんかホントに、最後は
誰一人かけることなく幸せになれる終わりがくるといいなあとすごく思います…。
・・・ひぐらしがそうだったから、勝手にそう思い込んでたせいで
正直今回はかなり精神的にきました…。
・・・ハッピーエンドしか想像してなかったのでダメージでかかったよ(泣)。

もともとモノローグものが書きやすい人間なので
時間がないのもあってこういうお話ばかりですみません。
落ち着いたら、普通のお話も書きたいなあと思ってますが
なんとか早く落ち着いてくれるといいなあ。
バレンタインとかクリスマスとか行事物が書きたいCPですよね。
カノジェシって一生懸命で可愛いから。





テーマ:うみねこのなく頃に - ジャンル:アニメ・コミック

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