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さよなら、大好きな人【うみねこのなく頃にEP3 嘉音×朱志香】

大好きな幻想ターンの幽霊の嘉音君とのお別れのシーンを妄想してみました。
なんとなく、こんな風だったらいいなあと…。



****** ▼ 追記記事 ▼ ******








「・・・嘉音君。もう、いっちゃうの…?」

瞼には包帯。その先にはカーテン。
幼いころの、かくれんぼの場所。

目の前には想いを言葉にして交わし合った大切な大切な人。
黄泉路と現世の狭間の、奇跡のような最後の時間。

そんな淡雪のような大切な時間だったから、
…………嘉音君の気配が、扉の向こうに向いた些細な変化に気付いてしまった。

「・・・はい。もう、ベアトリーチェ様の魔力が、持ちませんから。
…あの魔女には思う所はありますが、それでも、今の時点ではとても大切な方です。
もうあの酷い状態から、解放してあげないと…。」

少し悲しそうに、嘉音君はとても優しい声でそう言った

…かくれんぼは、悲しいね。
だって最後まで嘉音君の笑顔が見えなかったから。
あんなに優しい声でしゃべってくれてるから
すごく優しく微笑んでくれていると思うのに…。

ずっと客間に来てから、
嘉音君が自分を見守ってくれる気配を感じていた。
それだけの事が、本当に幸せだった。
でも、もうおしまい。
きっと嘉音君が逝ってしまったら、この気配はなくなって、
私は嘉音君も父さんも母さんもいない世界に、一人残されてしまうんだ…。

…でも…

「…そっか。恩人、だもんな。子供のころから聞かされてた黄金の魔女様。
私の分も、もう一度、ありがとうって、伝えてくれよな。」

出来るだけ、一生懸命に、笑ってそういった。
最後まで、嘉音君に笑いかけていたと思っていてもらいたかったから。

ぎゅっと目の前のカーテンを握りしめた。
何かを握りしめていなければ、嘉音君に手を伸ばしてしまいそうで
…そうしたら、嘉音君が消えてしまいそうで、すごく怖かったから…。

ずっとずっと、大好きだった人。
それなのに、お別れも出来ないまま、殺されてしまった人。
だから、今度こそ、ちゃんとしたお別れをしたかった。

「………………最後まで…」
「・・・え?なに?」
「・・・・・・・・・いえ、お嬢様。約束を頂けませんか?」

どこか痛い位真剣な、嘉音君の声――――。
私はその言葉を聞き逃すまいと慌てて大きく頷いた。

「なに?いくらでも言ってよ。
 嘉音君の為なら、私が出来る事なら何でもするぜ。」

 …そしてさらさらと…
      …さらさらと…
        ……最後の時間の砂時計は落ちていく…
   
「ありがとうございます。たった一つでいいんです。
 たった一つだけ、僕のお願いを聞いてください。」

 ……本当はこの時間を、誰かに魔法で閉じ込めて欲しかった。
  ……でも時間は、とどめることも巻き戻すことも出来ないから…
   ……だから誰かに、この幸せを守り抜く魔法を教えてもらいたかった。
 
「僕が憧れた、いつだって諦めない、前向きで強いお嬢様のままでいてください。
 最後の瞬間まで、僕が好きな朱志香のままで…」

 …それは大好きな人が私にくれた幸せになる魔法の言葉。
  …どこまでも、どこまでも前に。
   …逃げることなく、懸命に、必死に生きようと、願いつづける約束。

――――心から、笑えた気がした。
    最後に本当の笑顔を、嘉音君に向けられた事が嬉しかった。

「ありがとう。嘉音君。
 私、生きるよ。どこまで抗えるかわからないけど、
 最後まで、嘉音君が好きっていってくれた私らしく、生き抜いて見せる。」

「ありがとうございます。
 ずっと、お嬢様が、好きです。
 前向きで、強くて、そのくせ弱くて、僕が一杯泣かせてしまった朱志香がずっと…」

…いつまでも大好きです、と嘉音君は優しく言ってくれた。

 ありがと、私もずっと大好きだよ って、私が言ったら

 嘉音君は嬉しそうに
    
 はい って答えてくれた。

―――――そしてさよならを交わした後に
     嘉音君の気配は、扉の向こうに消えてしまった。



   
   さよなら、大好きな人。

      私が私らしく生きていく限り、
         嘉音君は私を、好きでいてくれるのなら――――





 
扉の向こうから邪悪な魔女の嘲笑が響き渡るのももう怖くなかった。

誰の気配もしない寒々とした部屋に守られながら
私は必死にカーテンを握りしめて息をひそめる。

―――――ありがとう。嘉音君。ベアトリーチェ。
私、最後まで抗うから。諦めないから。
ずっと、嘉音君が好きだって言ってくれた朱志香のまま、
最後まで生き抜いて見せるから。


だから、私は決して離さない。
大好きな人が大好きって言ってくれた私自身を。

―――――――――――永久に。


(FIN)





アニメでEP4をみて、もしEP3でこういう別れがあったのなら
凄くうれしいなあと思わず妄想して書いてみました。
EP3の朱志香はやっぱり最後の晩に死んじゃうけど
それでも嘉音君が助けたくれた命を守るために
朱志香が最後まであがいてくれたら嬉しいなとすごく思います。
嘉音君は一杯朱志香に強さとか幸せをもらってるから、
いつか何らかの形で嘉音君も朱志香に強さとか幸せとかをあげる日が来るといいな…。

幻想ターンは虚構なんだろうなと思いつつ
個人的にはやっぱりあってほしいなあと思っちゃいます。
魔女に屈してるって言えばそうなんですが…やっぱり幻想ターン大好きなんだよな…。
ひぐらしはすごく真実が知りたかったし、色々想像したり推理したりしたけど、
うみねこはどこかで、このまま幻想の中で遊んでいたい気分が強かったりします。
う~ん、困ったもんだ(^^;







テーマ:うみねこのなく頃に - ジャンル:アニメ・コミック

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