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Palmar kiss【うみねこのなく頃に ベアト→戦人】

EP4が始まる直前のベアトと眠ってる戦人のお話です。

なんとなくしょんぼりベアトが書きたくなったので書きました。
管理人はアニメからハマったので先日ゲーム買ってEP4をクリアしたばっかりです。
なのでEP4までのネタばれがあります。

個人的にはベアバトはベアトの片思いっぽいのが切なくて好きなんですが
噂に聞くEP5はすっごくラブラブらしいので
それみたら自分がどうなるのが今から楽しみです♪
今度の冬コミ発売分買っちゃおうかなあ(^^)♪


****** ▼ 追記記事 ▼ ******

















「よォ、戦人~♪暇だから遊ぼうぜ~~~♪」

バンッという馴染みの音とともに、開かれたベアトリーチェの喫煙室。
部屋を囲むように並ぶ椅子と、ロノウェの焼いたクッキーと、鼻腔をくすぐる珈琲の香り。

その向うに赤い髪の青年が、椅子に深く背を預けて眠り続けていた。
一瞬つまらなそうな顔をしたベアトリーチェだが
すぐにいたずらな笑顔を浮かべると、ニタニタ笑って青年にちょっかいをかけ始める。

「のォ、戦人~♪いつまでも寝ているとそのまま豚になるぞ。
なんなら妾の魔法でおぬしを豚にしてやってもよいぞ♪
戦人のトンカツはさぞかし美味であろうの~♪ほれほれ~♪」

・・・ベアトリーチェは愛用の煙管を振り回して
戦人をからかおうとするが彼は一向に目覚めない。
結局反応がない戦人に飽きたベアトリーチェはつまらなそうに戦人の足元に座り込んだ。
ドレスが汚れるのも気にせず裾をふんわりと広げる座る魔女は
さながら臙脂色の大輪の花のようであった。

「・・・ふん、面白みのない奴よ。
 折角こんなにナイスバディで美人な妾があそんでやるというのに。
 こういう奴が女の気持に気付かずに、女を泣かせるのだ。
 そういう意味では嘉音と同レベルであるな。」

戦人に悪態をつきつつ、ベアトリーチェは視線をあげて、不機嫌の原因の男を見上げる。
そこにいる戦人は、相変わらず瞳を閉じてこくん、こくんと頷いていた。
・・・そういえばこの席は、先程、ラムダデルタが座っていた席だ。





「・・・ベルンカステル卿を閉じ込める為の鳥籠・・・か。」

ぽつりと・・・ベアトリーチェは先の魔女の言葉を復唱する。
・・・ベルンカステルがつれてきた戦人の妹・・・。
それはこの鳥籠から抜け出す為にベルンカステルが、
ラムダデルタと真剣に向き合った事を示すのだろう。
・・・その事実はこのゲームが戦人とベアトリーチェの戦いであると同時に
ベルンカステルとラムダデルタの戦いでもあるという事も意味していた。

目の前には穏やかに眠る青年の顔。
いつも燃えるように輝いている瞳は、いまは瞼に閉じられているけれども
きっと次のゲーム盤が出来る頃には、その瞳はまた彼女を焼くのだろう。
真実の確かさだけ、そして、彼女の叶えたい狂おしい想いの深さだけ・・・
深く、激しく・・・。

彼は彼女のお気に入りの家具。チェス盤の一等特別な駒。
――――――――この世界は確かに、
        彼を閉じこめる為のベアトリーチェの鳥籠と言えた。
それでも・・・
・・・支配者であるはずのベアトリーチェは、
彼の寝顔を見守りつつ、なぜかどこか寂しげに笑うのだ。

「・・・ラムダデルタ卿はよいなあ・・・。
 ちゃんとベルンカステル卿は、卿自身をを見て下さっているのだから・・・。」

目の前の青年は、自分が誰かなんてしらない。ベアトリーチェなんて、しらない。
・・・むしろ知らないから、彼女を否定する為のゲームに乗ったのだ。
幾千のゲームを果たしても、どれだけの知略をつくしても
青年の目的は変わらない。
――――――――――――――魔女を否定し、彼女を否定するのだ。
彼にとって自分は、ベアトリーチェ個人と言うより単なる障害にすぎないのだから・・・・・・。

・・・そこまで思い至って魔女は嗤った。
自分が何を惜しんでいるのか、今更ながら、気付いてしまったからだ。


『――――――――――――――お前は確かに、黄金の魔女だ。』

先のゲーム盤で確かに戦人はそう言った。
ゲーム盤の向こうでしかベアトリーチェが見たことがない笑顔を彼女にむけて、
確かにそういって、笑ったのだ。

――――――でも、もう、いない。あの戦人はどこにもいない。

彼に全てを肯定させ、真の意味で跪かせる為に、
美しい偽りの楽園を魔女はこの手で消したのだから。







魔女は、囚われの青年の手をとって、自らの頬にあてる。
感情的な青年の手は、彼の心そのままに温かくて
体温の低い魔女にはその温かさが心地よかった。
魔女は瞳をうっとりと伏せる。
金の鳥の羽のような長い睫毛が、
彼女の冴え冴えとした美貌をどこか悲しく、寂しげに彩っていた。

「戦人。お主を逃がしはせぬ。
――――妾は、お主を永久に跪かせる為に
    偽りの楽園を諦めたのだから・・・・・・・・・。」

思い出す。

嘉音と朱志香が素直に腕を組んで笑い、
譲治と紗音が親の前で抱きあい、夏妃と絵羽が仲良く手を取った。
戦人とベアトリーチェが並び、居並ぶ親族たちは、誰もが魔女と人間を祝福した。

振り返れば、確かにあの世界は
――――――――――遠い遠い、楽園だった。


「・・・・・・・・・・・・妾は、賭けているのだ。お主が思い出してくれる事を・・・。」


魔女は、一人つぶやいた後、彼女の頬にあてた青年の掌に静かに口づけた。
そして彼の横からすっと立ち上がった瞬間、
―――――――陰影を帯びた魔女は、いつもの不敵な彼女に戻っていた。
黄金の魔女 ベアトリーチェ。
碑文が讃えし、六軒島の支配者にふさわしき冷酷なる女王に。

喫煙室に黄金の蝶が舞い踊り、不敵に笑う主はその蝶とともに群れ踊って消える。
残されたのは微かに残る蝶の麟粉と、眠り続ける青年だけ・・・。



魔女はゲーム盤の上で踊る。
彼女を誰ともしらぬ殿方と踊る。

掌の接吻の意味は―――――――懇願。

だから魔女は願うのだ。


どうか”わたし”を、見つめてください――――――――――――。








(FIN)




現在自分的マイブームのうみねこ。
CPが皆好きなのでSS書きやすいジャンルだなあと思ってます。
シリアスCP系は結構時間をかけずに筆に滑ってくれるのがありがたい。
ジョウシャノも機会があったら書きたいです♪

ベアトはEP3~4の影があるベアトが好きです♪
特にEP3の北風と太陽作戦のベアトはなんか滅茶苦茶可愛すぎでした♪
エンドレスナインの所の戦人もホントにかっこよかった~♪
EP4は好きなシーンが沢山あるので
アニメで朱志香&譲治の試験とか、ベアトと戦人の対決とか
やってくれるのを今からとっても楽しみにしてます♪
・・・それにしても戦人の罪がホントに気になるなあ・・・。
できたらベアトも戦人も従兄弟組も使用人ズもパパママさんズも
皆幸せになってほしいです。


テーマ:うみねこのなく頃に - ジャンル:アニメ・コミック

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