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狭間の世界―――狭間の彼女。【スパイラルー推理の絆ー 鳴海歩&結崎ひよの】

ふと思いついたので30分くらいで書いてみました。

火澄がきた数日後くらいの1シーンって感じです。
ふとイメージが浮かんできたのでかいてみました。

・・・というか今日はアライヴの感想を書こうと思ってたはずなのに
何で鳴ひよをかいてるんだろう。謎だ(苦笑)

****** ▼ 追記記事 ▼ ******







 

 


夕暮れの世界は、
まるで世界が止まっているように静寂に包まれていた。
緩慢な世界は、退屈だけど、暖かくて、きっと優しいのだろう。
―――――だけど世界は残酷だから、けして止まらない。
―――――――――――止まらない。

窓から差し込む紅の光。
薄明かりに照らされた優しい優しい紅の世界。
夕闇の黒が追ってくるその前の時間だからこそ、
夕暮れの時間は限りなく刹那で優しい。

図書室に人影は二つ。
眠る少年と、立ち尽くすおさげの少女。

「まったく、鳴海さんったら、こんなところで寝てて
・・・風邪引いたらどうするんでしょうねえ・・・」
少女はぷんぷんと怒りながら
少年に自分が今日羽織ってきたストールをかけた。
彼女―――結崎ひよのの香りのする世界で
少年は微かに身じろぎしてそのまま眠り続ける。
少年はまだ気付いてはいない。
そして今は少女だけが気付いている。――――この世界に終わりがある事を。

少女のおさげがはらりと解ける。
自ら解いた髪を梳りながら
彼女は少年にむかって、何を思ったのか微笑んだ。

「―――わたしは、貴方が好きですよ。」
古びた本の香りがする、部屋。
終わりの足音が聞こえる夕焼の世界。
「何があっても、それだけは、信じていてくださいね。」

そして長い髪をなびかせて、少女は図書室を後にする。

入れ違いに図書室に足を踏み入れた女性を
振り向かせて。


「・・・随分、綺麗な子ね。」
土屋キリエは、先ほどすれ違った少女をみて
でも、どこかで見た子だと首をかしげた。
けれどその違和感も正面に戻した視界の先にいる
少年の姿で、消えてしまう。
「歩君!こんなところでのんきで寝てるんじゃないの!」
その言葉に、幸せな眠りの中にいた少年は
けだるげに顔をあげる。
「・・・うるさいな。あんたが用事があるのは火澄だろ」
「都合よく部外者のふりするのやめなさいよ!」
「・・・なんかあんた、オレに会うといっつも怒ってるよな」
「誰のせいよ!誰の!」
そしていつものように怒る彼女にため息をついてから
鳴海歩は、肩先にかかるストールに目を止める。
一瞬不思議そうに潜められた目元は
ふと、優しく穏やかになる。
少なくとも、学校内で少年にこういう事をする親しい女生徒は
彼女しかいないのだから。

「・・・あいつも普通に優しいところがあるんだな。」
「何かいった。歩君」
思わず呟いた一人言を捕まえられて
歩ははぐらかすように、窓を見つめた。
「いや、そろそろ夕焼もおしまいだな。」

歩の言葉どおり、紅の空には少しずつ濃紺のベールがかかりはじめていた。
濃紫の世界は、もう近い。
そして少年も、予感を感じている。
―――――――――けれど今はまだ、真実から微妙に遠い。
だから、まだ世界は優しいのだ。


「さて、じゃあ帰って火澄にパエリエでも作ってやるかな。」
「だから馴れ合うんじゃないの!!」

 

――――世界は回る。

               喜びも、悲しみも、絶望も、希望も創造して―――。

 

 

 

 

 


テーマ:スパイラル~推理の絆~ - ジャンル:アニメ・コミック

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