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何かのむ?(レオクラ♀)

移転前のサイトであげていた12の台詞の御題の一作です。
バカップルなレオクラです。ホント馬鹿~(笑)。
結構反響を頂いたのと自分が好きだったのもあって再録してみました。

****** ▼ 追記記事 ▼ ******










――――――― SIDE クラピカ



「何か喉渇いたよな。」
「そういわれれば、そうかもしれないな。」
「何か飲む?」
「ん・・・じゃあ珈琲。」
「わーったよ。」
ガタンと椅子を引いて隣の男は立ち上がる。
じゃあ待ってろよと、手をひらひらさせながら遠ざかる男の背中に
ふと悪戯心を擽られて思わず声をかけた。
「ああ、レオリオ。」
「ん?」
「豆は駅前の珈琲専門店で。間違ってもインスタントなんか出すんじゃないぞ。
豆は・・・そうだな。ブルーマウンテンがいいかな。温度は93度で、必ず30秒は蒸らせよ。」
「・・・あのさ、クラピカ。今すげえ、オレ、入れる気なくなったんだけど。」
「そういうな。私は飲む気満々だ。」
そういって、私はにっこりと微笑んだ。



遠ざかる背中を見て頬がかすかに微笑んでいるのを自覚する。
時折酷くわがままが言いたくなる事がある。
最初は自分がそういう性分なのかと思っていたけれど
最近気づいた事がある。
何をおいても嬉しいのは、多分自分の為に何かをしてくれる事。
ぶつくさ言いながら、最後は折れてくれる。
それがたまらなく嬉しい。
「・・・聞いてくれなければ、言わないのだけれどな。」
そう呟いてクスクスと笑った。




「あちゃ、すまん。クラピカ。失敗した。」
レオリオの言葉にそれを口にするとジンと腹にくる苦味が広がった。
ああ、豆を入れすぎてしまったなとそう気付いて苦笑する。
なれない抽出機を使って、使った事がないコーヒー豆を煎って
レオリオがクラピカの為に作ってくれた失敗作。
大体こういう我侭をいうとレオリオはかなりの確立で失敗する。
だからこういう事態にはなれていた。
「すまん、これから入れなおすから待っててくれ。
しかしおかしいなあ・・・ちゃんとやってた筈なんだけど・・・。」
そういって珈琲メーカーを手に
キッチンに引っ込もうとするレオリオをクラピカは慌てて引き止めた。
「いや、いいよレオリオ。
実はクッキーを持って来てるから苦い方が食べやすいし
暖めたミルクで埋めればこれはこれでおいしいだろう。」
「そっか?」
「ああ、それに珈琲豆がもったいないし。」
「あ、ひでえ。オレの真心は珈琲豆以下かよ。」
「いやいや、有難いとは思っている。
これで失敗がないなら涙が出てしまうかもしないぞ。」
隣では相変わらず凹んで文句を言い続けるレオリオ。
私はその声を無視して、ミルクを温めにキッチンに一人で向かった。
そうしないと暖かい気持ちが顔に出てしまいそうだから。

失敗作は実は暖かくて大好きだ。
なれないものを作ってくれている姿を思い浮かべると幸せになれるから。



ー―――――SIDE レオリオ



「ああ、レオリオ。」
「ん?」
「豆は駅前の珈琲専門店で。間違ってもインスタントなんぞ出すんじゃないぞ。
豆は・・・そうだな。ブルーマウンテンがいいかな。
温度は93度で、必ず30秒は蒸らせよ。」


・・・その言葉を聴いたとき、正直又始まったなと苦笑した。



クラピカは最近、時々オレに無理難題を押し付ける事がある。
それは出会ったときからの事で別段変な事ではないとゴンとキルアはいうが
オレからすれば微妙に違う。
出会って直ぐのクラピカがオレに押し付ける無理難題は
たとえば試験にうかる為だったり、敵討ちの為だったり、
生き残るためにどうしても必要だと彼女が思う事で
今みたいに、全く意味がない無理難題をいう事はなかった。
最初はカチンときたこの物言いも
とある法則に気付いてから逆に心地よくなっていた。




「いや、いいよレオリオ。
実はクッキーを持って来てるから苦い方が食べやすいし
暖めたミルクで埋めればこれはこれでおいしいだろう。」
・・・そして今日も案の定失敗した俺の珈琲を飲んで
クラピカは顔をしかめさせた後に苦笑しながらそういってくれた。
ーーーー気づいた事はこの法則。
どんなに失敗しても
クラピカは皮肉は返すけど飲んでくれたり、食べてくれたり、許してくれる。
そりゃあクラピカが無理難題をいうからこうなるんだから
許してくれるっては違うかもしれないけど
それでも嫌な顔一つされないとそんな感じがしてしまう。
それに以前上手にケーキが焼けた時なんか
満面の笑みで「レオリオは上手なんだな」と微笑んでくれたけど
実は食べた直後、凄い残念そうな顔をしていたのに気付いてしまった。



相変わらず素直じゃないなあと思いつつ
最近これはオレ的にはコミュニケーションの一つになっている。
そして失敗作を作るたびに幸せそうに苦笑するクラピカを見るにつけて
今度こそうまく作って悔しがらせてやろうと思ったりもしているのだ。




                             (FIN)


・・・クラピカは何となく愛情を確認していないと安心できない感じがします。
そして読み返してみたら
恐ろしいバカップルになっていて穴があったら入りたいかもしれません(汗)

2004.12.20 紅柳美咲

テーマ:HUNTER×HUNTER - ジャンル:アニメ・コミック

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